前回立てた綿密な計画を遂行し、キャンプも焚き火も初めてなOmulが実際に焚き火をしてきました。焚き火でシーシャ、やってみて分かった3つのポイントを紹介します!
3つのポイント
- 焚き火の火起こしには着火剤を使おう!
- レンチンパックごはんはが初心者を救う!
- 遊ぶ時間を算段しておこう!
安らぎをもとめた我々Omulは、長野を目指し碓氷峠を超え、キャンプ場に向かった。
碓氷峠といえば、かつての鉄道の難所。駅弁として有名な峠の釜めしを食し、現在は廃線になっている旧信越本線のレンガアーチの橋梁を横目に今夜のキャンプを目指した。
火が点かない!
あらかじめ着火剤を購入しておきましょう。なかなか焚き火が起きず、バーベキューに取りかかるのが遅くなってしまいました。
ライターの小さな火をまきに当てても、表面が少し焦げる程度で火は起きません。まきに火をつけるためには、まきをある程度大きな炎に当て続けないといけません。ライターの火を大きくする着火剤が必要です。周囲の落ち葉や枯草を集めて燃やしてみたり、ティッシュに調理油をしみこませて燃やしてみたりと工夫しましたが、安定した炎は起きませんでした。
着火剤にも種類がある!
あきらめてホームセンターに向かい、着火剤を購入しました。
売り場を見ると、着火剤にも数種類あり、チューブに入った液体のものと、板や粒の形をしている固形のものがありました。よくわからなかったので両方買って使ってみます。液体タイプはまきにジェルをかけるのですが、狙ったところから垂れたり、まきの表面で燃えるだけであまり効率的ではありませんでした。一方、板のものは、着火したいまきの下に置くことで効率的に火を移すことができました。
今回よかったのはこちら。
あったら便利なものたち
キャンプ場で用意されていたまきは、すぐには火がつかない広葉樹というものだということがわかりました。ホームセンターで着火剤とともに購入した細い角材のような「焚き付け」は、火がつきやすく着火剤から広葉樹のまきに火を広げるのに便利でした。
火を起こすときは、空気が足りなくなって火が途中で消えてしまうことが多いです。息を吹きかけると火力があがり、効率よくまきに燃え移らせることができましたが、ずっと吹きかけるのはつらい…ということで、うちわや下記のような道具を用意しておけばよかったと思いました。
冬の長野の夜は氷点下です。焚き火にあたっていれば暖かいと思いきや、足元はとても冷えます。つま先ホッカイロがあるだけで、寒くて足が痛いということがなくなりました。用意しておくことをおすすめします。
まるごとホイルにくるんで
焼き芋
玉ねぎ丸ごとホイル焼き
こんがり串焼きに
シシャモ
エビ
とうもろこし
ビア缶チキン
バーベキューの炭火でじっくり
牛スペアリブ
牛タン
ローストビーフ
意外と時間がかかる!
レンチンか湯煎できるパックごはんを用意しましょう。バーベキューでの料理もキャンプの楽しみのひとつですが、初めてで気持ちに余裕をもって楽しむためには文明の利器に頼るのも手です。
限られた焼き網のスペースで肉を焼きつつ、ローストビーフやビア缶チキンの下準備も順番にしていくと、あっという間に時間がたっていきます。飯ごうでごはんを焚くのはとても現実的ではありません。
それを見越してパックごはんを用意していました。ただ、当初考えていた焚き火で湯煎する方法は、お湯がいつまでたっても沸騰せず大変でした。結局キャンプ場の共用スペースにある電子レンジを使ってごはんを温めましたが、ごはんに関してはそれで充分と感じました。
スペアリブに市販のたれをかけて、チンしたパックごはんにそのままのせる「スペアリブ丼」が今回の一番の発明でした。肉の脂とたれが絡んだごはんがたまりません。
ローストビーフとビア缶チキン
今回のメインディッシュとして2つの料理を用意しました。ローストビーフとビア缶チキンです。このところのキャンプのブームで、ビア缶チキンという鶏を丸1匹使った豪快な料理が流行っていると聞き、試してみました。参考にさせていただいたレシピはこちら。
丸鶏の姿形にびくびくしながら挑戦してみましたが、表面は焼けているのにうまく中まで火が通りませんでした。スタンドや植木鉢など準備しなければいけないものがあったのですが、ありあわせのもので焼いたのがいけなかったのかもしれません。バーベキューの炭火ではなく焚き火の直火で焼いたせいか、使った鍋が浅くて十分にビールの蒸気で蒸すことができなかったせいか…結局、せっかく丸まる購入した鶏を部位ごとに切り分けて、炭火で焼きなおしました。素材のお肉はとても柔らかく、おいしくいただくことができました。丸焼きはぜひ再チャレンジしたいところです。
ローストビーフはとてもおいしくできました。固まりの牛もも肉をアルミホイルでくるんで焚き火で加熱し、余熱で1時間ほど寝かせて完成です。用意するものや手順が簡単なことから、初心者はローストビーフからスタートするとよいかもしれません。
名わき役たち
バーベキューを盛り上げるのにわき役たちは欠かせません。今回は長野まで足を延ばしたことから、軽井沢の地ビールをいただきました。
また、我々Omulのふるさと、バイカル湖から持参したウォッカ「バイカル」も忘れてはなりません。日本ではほとんど見かけませんが、全く雑味のない味はバイカル湖の氷結した湖面を思わせます。
今回バーベキューに使ったお肉は佐藤肉店様で購入させていただきました。部位や種類がとても豊富で、さまざまなバーベキューを楽しむことができました。
3. 遊ぶ時間を算段しておこう!
料理と遊びの時間配分も考えておいたほうがよかったかもしれません。バーベキューに一生懸命になっていて、気づいたら夜が更けてきてしまいました。
焚き火に癒され、料理でおなかを満たしたら、お楽しみの時間です。時刻は23時を過ぎて、気温は氷点下となりました。ようやく、今回のキャンプに向けて機材、フレーバーを準備していたシーシャに着手です。事前の準備に従って、シーシャの準備をしていきます。今回楽しんだのは「ピスタチオ」のフレーバー。独特の鼻をくすぐる甘い香りがたまりません。用意しておいたBluetoothスピーカーから流すBGMは、シーシャの故郷、中東音楽、そしてなぜか東欧の音楽からチョイスです。
シーシャ片手に語らう間、花火をして目でも楽しみます。
香りの楽しみとして、以前に旅行した福井は永平寺で購入したありがたいお香を焚いてみました。このお香、火をつけると本当に良い甘い香りがします。一切の煙さがありません。さらに驚いたのは、燃えた後に灰が崩れず、お経の文字が浮かび上がるのです!
寒さに負けて、お楽しみは一時間ほどで退散です。
まとめ
焚き火と炭火によるバーベキュー、キャンプ飯を大いに楽しんだ今回の冬キャンプ。初めてにしては大成功だったのではないでしょうか。
心残りは、焚き火の傍らでシーシャとウォッカ片手に語らう…実際シーシャや花火を楽しんだのは1時間ほどだったこと。あまり落ち着きませんでした。そんな楽しみ方をする場合、バーベキューはほどほどにしておいた方がゆっくりできます。火起こしに2時間程度、バーベキューに3時間ほどかかったのは予想外でした。
事前にシーシャとキャンプ場到着までの段どりは綿密に計画していましたが、焚き火当日のタイムテーブルも大切なようです。ということで、語らうことを目指して焚き火の第二弾を予定しています!